こんにちわ。
下の子が保育園にはいって、ほっとしたのも束の間。
11月、上の子が来年8月からFolkeskoleフォルケスコーレに行き始めるので、市役所から”どこの学校にしますか?2週間で申し込みしてください”ときました。
さあ、どうしようどうしよう。
Folkeskole ファルケスコーレ
公立か私立か
Folkeskoleは、0年生から9年生、もしくは追加で10年生まであるデンマークの初中等教育です。
公立・私立とあり、コペンハーゲン市内には両方とも沢山の学校があります。
もちろん、公立は授業料は無料、私立は授業料はかかりますが、保育料と同じ位のところもあり、払えない額ではないという人も多いと思います。
沢山の外国人が住むコペンハーゲンなので、インターナショナルスクールも公立1校、私立と存在して、メインの言語が、英語、フランス語、ドイツ語などその学校によって様々なクラスがあります。
私立のフォルケスクールを考えている人達は、”子どもが産まれた時”に申し込みをしています。
その学校に行けるかどうかは、先着順で、学校に入る前年に入れるかどうかの連絡がきます。
申し込み料はいりますが、数の制限はないので、沢山の親がいくつかの学校に申し込みをしています。
子どもが産まれてから、学校に行くまで6年ありますから、どこかに引っ越しているかもしれない。
遠い所でも、とりあえず申し込むという感じで、子どもがいく前年に状況に合わせて、キャンセルするそう。

CPRナンバーがないと申し込めないのよ。
だから、最近来たうちには、幸運でないかぎり難しい!?
デンマークの友人に聞いても、迷っている人もいれば、ここって強く決めている人も色々。
北欧マンの友人は、ほとんど私立派。
急な引っ越しで私立申し込んでみたら、あいてた!なんて聞くこともあるので、キャセルする人も多いから、申し込んだらと勧められているけれど。。。
もちろん、デンマークも早く終わる低学年時代。学童的な部分もありますが、公立は料金がかかります。
そこの部分が私立はカバーするから私立を選んだという方もいました。
北欧マン自身も私立に通ったそうだけど、そこまでの想いはない。
わたしからしたら、0年生って何?どんなことするの?ってラインで。
申し込みシステム
”どこの学校を申し込むか”という選択があるという時点で、日本で育った私には?だったのですが、デンマークでは、管轄の市によって、ルールが違ったりします。
コペンハーゲンでは、自分が住んでいる範囲の学校でなくても、申し込むことができます。
例えば日本でも、こっちの学校の区画だけど、こっちの学校が実は近いとかもありますよね。
そういう場合も、区画外の学校に申し込むできます。
実際にどこに行けるかは、市が調整して決まるのですが、自分の区画の学校はどんなことになっても、絶対入れるという確約があるので、最終的に学校がないということにはならないそう。
例えば、今11月。4月に引っ越ししたとしても、住む所の区画学校は絶対に入ることができるということ。
隣のGentofte市では、4年生までは2km以内の学校に入る優先があり、その後は市内どこの学校に移動してもいいというルールらしい。
小さい頃は近い所にということでしょうか。
0年生

0年生は、日本でいう年長クラスの年代です。
Børnehaveklassen(保育園クラス)とも言われて、1,100時間/年で、27.8時間/週です。
なので、大体8時から14時や15時。
デンマークの教育省から0年生で注目していることはこれ。
<0年生で必ず習うこと>
- Færdselslære (交通ルール)
- Uddannelse og job(教育と仕事)
- Sundheds- og seksualundervisning og familiekundskab.(身体と性と家族のかたち)
< 0年生で学ぶであろう内容>
- Sprog (言語について)
- Matematisk opmærksomhed (算数とはなにか)
- Naturfaglige fænomener (自然とサイエンス)
- Kreative og musiske udtryksformer (アートや音楽を通じての表現)
- Krop og bevægelse (身体と運動)
- Engagement og fællesskab( 積極性と協調性)
6歳の時点で上記の内容を学校で扱うようです。結構しっかりな題目がついていますよね。
特に必須の”身体と性、家族のかたち”
デンマークでは、性の扱いが全く違うだろうというのは、裸で寒中水泳する人普通にいたり、トップレスで日焼けする人がいたり、それを景色のように皆気にもしていないとか。
家族の話は、北欧マンの家族話からもわかるように、(読んでない方は下を参考に)
デンマークの結婚観や子育てスタイルは、日本の価値観とは随分違うもの。
やはり日本とは違う大きななにかを学ぶということで、こどもがどう習ってくるかが楽しみです。
保育園から学校ツアーに何度か行く
今年はコロナで何度か中止になっているのですが、例年であれば、保育園から、保育園の先生が引率して、地域の学校に行って、何度か過ごします。
0年生の子と一緒に座って、ゲームをしたり、
給食を一緒に食べたり、
校庭で遊んでみたり、
学校ってこういうところなんだよって子どもたちに紹介するのです。
親&こどもに向けての学校ツアー

10月・11月みんなが学校を決める時期なので、学校説明会や、学校ツアーが開催されます。
今回、こどもを北欧マンにまかせて、ゆっくり見てきました。
平日の夕食後の時間帯に、0年生クラスの内部、どんなことをするのか、どんな風にこどもが過ごすか、何を大切にしているか、など、それぞれの学校のプレゼンテーションを聞きます。
例年なら、子供向けのアクティビティー(数やアルファベットのゲーム)があるそう。
フリーの水やジュース、コヒースタンドが立って、訪問者に振る舞われます。
お土産まであって、今回は学校Tシャツ・オイルクレヨンセット・スティッカー・演習ノート。
すご!
私が見に行った学校は、0年生クラスはこんな感じ。
- 結構大きめな0年生クラス(大体クラス20人)が3部屋
- 遊びの部屋(あらゆるタイプのおもちゃが完備)
- 週で自分で選んで参加できるアクティビティルーム
このアクティビティルーム、イメージでいうと、美術室兼裁縫室・図工室・料理室・コンピューター室が遊び部屋の横にあって、それぞれに先生が各教室いて、何かを作るのです。

普通にめちゃ楽しそうで、私も通いたい!
1年生から
1年生から、学校のスタートになるのですが、デンマークの学校の驚きのひとつ
”9年間ず〜〜〜〜〜〜と同じクラスメイトと同じクラス”
なんです。私的に衝撃です。クラスで上手くいかなかったらどうするんだろうとか。
これはデンマーク人あるあるですが、デンマーク人は旧友との交友関係からあまり広げません。
なので、高校や大学時代とかの友人とずーと遊んでいます。
デンマーク人の友人を作るのは難しいといわれるのはこれ。
新しい交友関係にあまり興味がない。

私はこのクラス替えがない制度が、そういうデンマーク人気質を作りだしているように思えてならない。。。
ともあれ、0年生クラスの様子をみて、1年生からのクラス編成を決めるんだと。
おまけの調べもの:フォルケスコーレの後の進路の多彩さ

ファルケスコーレで9年生(15,16歳)までいった後、色々な道を選ぶことができます。
- 10年生クラスにいく(1年):1年違う学校に行く感じ
- Efeterskoleに行く:8,9年生から行くことができる14歳から18歳の寮付き学校
9年生・10年生クラスの後からの教育を、”Ungdomsuddannelser”といい、青年教育とでもいったらいいでしょうか。
Ungdomsuddannelserは、
- Erhvervsuddannelser 専門学校 2〜5年制
- gymnasial uddannelse 高校
もうここまでで、どの時点で子供が何歳なのか。
北欧マンの大学の友人も年齢バラバラの幅広いこと。
みんな自分の好きなように進路を決めていくそう。
いつでも勉強に戻れるデンマークならではのシステムのようです。
実際、最終的進路によってこれがよいかどうかは意見が別れるところだな〜と思うけれど、子どものプレッシャーは少ないよね。
まとめ
最後に、将来の道まで見ていたら、多彩すぎてお腹いっぱいです。
まずは、フォルケスコーレからどうするかというところ。
私たちの結論で大事にしたいことは以下の部分
- こどもが安心して通える通学路であること
- 自宅から自分で徒歩か自転車で通えるのがよい
- 治安がいい地域である
- 今後は分からないが、デンマーク語が中心でいく(日本語は日本語学校にいく)
フォルケスコーレは、公立で行きたいなというのが今のところの結論。
保育園のママが、彼らはハイキャリア(大学院まででている)人なんだけれど、
『ハイキャリアの両親がみんな子どもを私立に入れている風潮があるけれど、そうしたら、公立の学校の意義がなくなってしまう。うちは、まず公立にいれてみて、どうしてもこれはダメだと思ったら、変える予定なの。今息子は問題なく、楽しく通っているよ』と言っていました。
保育園のクラスにも、先生が休みがちで授業が進まないから変えたとか、外国人が多くて授業が遅れていくから変えたとか、結構学校を始めてから変えた人がいることが判明。
学校を変えるというハードルは、そんな高くないように感じ。
今のところ、まだ小さいし、生活を大切に考えていこうということになりました。
家もいつか引っ越す予定もあるので、どれが最高のチョイスかなんて、行ってみないとわからない。
そんな気がするこの頃です。