デンマーク子育てから知る、幼少期の”セクシャリティ”

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海外子育て
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こんにちわ。

先日、保育園に迎えにいくと、彼女のロッカーにどーんと貼ってあったのがこれ。

星の部分は私がつけたものなので、本当は完璧はだかの人形さんたち

デンマークに昔からある人形に服を着せ替えする遊びで、一番右の男の子に服を着せてみました。

見ていただいてわかるように、人形になる人間の方々が裸族でいらっしゃって。

さすがに私も『おおおお!』と声が出てしまいました。

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はだかに対しての感覚の大きな違い

トップレスで焼いているお姉さんも多数

デンマークにいると、”裸””身体”という概念について、日本とは全く別の感覚をもっているのを感じます。

最初に出した例もしかり、

デンマークでは、健康運動の一環として、若者から老年期の人まで寒中水泳をやる人が沢山います。

デンマークの水は、結構冷たいです。う〜寒い。

夏でも本当に日本の海ほど暖かくなる日はほとんどないんじゃないかと思う位。

それでも、結構な人がやっている寒中水泳。

もちろん、水着で入る人もいると思いますが、あんまり見たことありません。 笑

浜辺で遊ぶ、ゆったりする ⇉水着あり

お水に入って、帰ります ⇉ 入る寸前で裸族へ

私の感覚的にはこんな感じ。

去年の夏、海辺の公園を散策していたら(結構ひといっぱいのデッキ)、目の前の若いお兄ちゃんが来ていた部屋着チックな服をさらっと脱いで、真横の海へかっこよく飛び込み!

かなりびっくりしたけれど、びっくりしたのはこの後で。

『さあ、じゃあいこうかっ』てちょうど北欧マンと娘が向こうから歩きよって来た所に、ちょうど泳ぎ終えたさっきのお兄さんがハシゴで登場。

なんと、目の前で腕立て伏せを始めたーーーー!

ちなみにおしりは北欧マン側 笑

凄いアングルに彼も流石に固まってました。

でも、まわりの人はなんてことない、なんの特別なこともないかのように、普通に通り過ぎ、普通に会話してました。

義理母のおばさまも、寒中水泳が趣味。

80歳近いのに、いい具合に焼けていて、いつも肌つるつる姿勢がとてもよい素敵なマダム。

彼女も『とりあえず脱いで、ば〜と泳げばいいのよ』だって。

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保育園に配られた”保育園におけるセクシャリティ”の冊子

”セクシャリティ”って言葉を知っていますか?

昔は聞いたこともなかった言葉なような気がします。

セクシャリティは、人間の性に関する全般を意図することが多いようですが、19世紀にできた新しい言葉だそうです。

この冊子は、保育園で園児全員に配布されたもの。

性的思考・性的嗜好や、ジェンダーの違い、こういう性に関することを0歳から6歳の子を持つ親にどう扱っていくべきかを説明している冊子なのです。

まず最初の印象は、《もう性について考えないといけないだ!親として構えておかないといけないんだ!》ってこと。

でも、最後までこの冊子をみて思ったことは、この年齢だからこそ、自然に学べることが沢山あるんだということでした。

私なりにこの冊子をよんで、感じたことをまとめていきます。

Sex &Sumfunds:The Danish Family Planning Association

この冊子は国内最大のセクシャリティやジェンダー問題について活動している団体Sex & Sumfunds (英語名:The Danish Family Planning Association)によって作られています。

1956年から活動している彼らは、世界各地で活動すると同時に、デンマーク国内の若い世代に向けての教育を提供していて、常に貧困の中心にいる人達に正しい性教育を伝え、家族プランニングや身のまもり方、それぞれの身体が健康に人間らしく生きる権利があることを提唱しています。

SDGsの1:貧困をなくそう、5:ジェンダー平等をなくそうなど色々な側面から、サステイナブルな活動をしています。

保育園でのセクシャリティってなんだろう?

冊子では、デンマークでも、両親が子供にどうやってセクシャリティについて扱っていくのか困っている場合にひとつのガイドラインとして考えてみてほしいことを提唱しています。

性とセクシャリティは別物である

セクシャリティは、先天性でとても前向きなものであり、みんなそれぞれ違う年齢や生涯のタイミングで様々な表現で現れるものであるから、性(男と女のような)とセクシャリティを一緒にしてはいけないとのこと。

ここで凄い例が。

ビーズを鼻に入れて遊ぼうとする子供がいるように、ビーズをペニスにいれようとする子供もいるわけです。
そして、両親は子どもの自分の身体に対する探究心を知って、ショックをうけたりする。
多くの大人は、性(SEX)とセクシャリティを混同しているので、子どものセクシャリティに対して、準備ができていないのです。

そうか、何でも試してみたい幼児期から、もう身体への好奇心は始まっているということ。

自分の身体と他の子の身体、大人の身体と子どもの身体。

子供にとったら、不思議な知らないことのひとつで、宇宙の不思議とかと同じ好奇心なのです。

《子どもが自分の身体に対する探究心は、批判されるものではなく、自分の身体を学ぶのに幼すぎるということはありません。》とう言うことばに、ぐざ。

身体の一部の名前を面白がっていう子供たち

うちの娘も、保育園で憶えてきた流行っているという”おしりの歌”や『あなたはおならね、わたしはおしり』的な言葉を友達とよく言い合っています。

『そんなこというのやめなさい』なんてつい言ってしまいそうですが。

私達は沢山の違った言い方で身体の一部を呼んでいます。

子供たちはそれを習っているということなのです。

その中で、これは外(社会)で使っていい呼び方、これは親しい間柄で使う呼び方、それぞれを学んでいく場なのです。

自分と相手の許容範囲を知る大切さ

子供もそれぞれ子供によって、恥ずかしい・心地が良くないなどの許容範囲と感じる境界線は違っています。

身体の一部に興味がある子もいれば、全く無い子もいるのと、本人が恥ずかしいと感じるポイントはまた違いますよね。

トイレで、着替えの場で、お風呂で。

うちは5歳の子はひとりでシャワーを浴びます。そのほうが彼女が安心と感じているからです。

一時期、心配なので部屋にいることもありましたが、本人がひとりで入ることを希望したので、時々安全確認程度にしています。

この部分に関しては、子供を尊重してできてたようでほっと。

子供のOnaniについて

今回、第2のわおポイント。

そして、子供たちの中には、保育園のお昼寝やご飯食べてる時とかにOnaniしている子もいますって!!

そうなの!??!?!

もう知らない世界すぎてびっくりなんだけど、子供ってそんなに自由なのね。

子供が自分の身体を触れるという安心感や気持ちの落ち着きの現れでもあります。

子供もプライベートで行う子や、徐々にどんな場所や時がよいマナーなのか少しずつ学んでくるのです。

触るのが好きな子もいれば、そうじゃない子もいる。どちらとも、とっても普通のことなのです。

これは、頭をかち割られたかのような学びでした。

そしてある両親の言葉が紹介されていました。

『私は、自分の子供に身体や性器はとても当たり前のものと思って欲しいと思っている。

ある時、子供がテレビを見ながらパンツに手を入れていたんだ。

だから”おちんちんを触っているのかい?ヒュゲリだよね?”って。

もちろん、外や人の前ではしてはいけないと話はしている。

何よりも大事なのは、彼らが自分の身体は安全なんだと感じ、恥ずかしいと思うものではないんだと知ることなんだ』

ここでも”ヒュゲリ”なんだ〜〜〜〜〜〜!!

そっか、最後の一文には確かに大きいものを感じるのです。

『触っちゃダメ!』『見せちゃダメ』そんな風に否定されてきたものを、彼らがどう捉えていかないといけないのか。

自分はどう捉えていたか。

おしりを見せ合ったりするセクシャリティを含めた遊び

遊びの中で色々学んでいく子供たち。

服を脱がせたり、見せたりしあう遊び。

一般に《家族遊び》・《おしり遊び》・《お医者さん遊び》とも呼ばれるそう。

時にはお気に入りの子と二人で。時にはグループで。

遊んでいる中から、身体やジェンダーの違いやセクシャリティについても同じように学んでいきます。

ここでのポイント

お互いに遊びの中で、どこまでがリミットなのか、自分の心地のよいこと、悪いことを学んでいきます。

二人でよく遊んでいるからといって、”何ちゃんが好きなのね”など、恋人のように声をかけないようにしましょう。

この遊びはなんて言うの?」と聞いて、子どもがどう遊びとして捉えているか知りましょう。

そうそう、ついよく異性でよく遊んでると、『好きなのね〜』とか言ってしまいがち。

実際、その子の性嗜好だって、まだ不安定なときにそんなこと言うべきじゃないってことなんだ。

このような遊びも、自分だけが身体に興味やファンタジーを持っているわけではないことと知る重要性があるそうです。

子供の身体は、子どものものである

うちの子がシャワーを一人で入り始めたのも、これの境界線が彼女の中で感じられたからだと思っています。

子どもにはそれぞれの境界線があって、彼らが嫌と身体をそむけるものを無理強いしてはいけないということ。

例えば、《ある時から、キスを受け入れてくれなくなった》とか、《着替えを見ないでくれといわれた》とか。

つい、親という立場から、この境界線を超えそうになってしまうことがありますが、その時の問題を常に振り返って、彼らの主張を尊重してあげなければと感じます。

彼らが家(親のまわりは)安全であると感じてくれる環境づくりだなというのが学びです。

あかちゃんはどうやって産まれるのかのお話

6歳にもなれば、そういう質問をしてくることは容易にありえますね。

冊子では、両親が子供に聞かれて、聞かれたことにショックをうけ、はぐらかすことのないように話をしています。

子供が興味を持ってきくことは極々普通のことなのです。

そして、昨今、色々な妊娠・出産の形があります。

それもふまえて、彼女彼が産まれた歴史を、彼らが産まれた時の写真も一緒に説明してあげることを紹介しています。

特に、図書を使っての説明をおすすめしています。

さあ、ココでまた、興味深い両親のお話

『私の娘は、ある時から他の友達がどう産まれたとか、彼女がどう産まれたとか出来たかに凄く興味をもっていました。

ある日、真っ青になって言うのです。”エリサは冷凍庫にあった精子にいたんですって!精子にいた時のこと、憶えているのと思う?”

私は、そんなのは無理よって返したら、”ええ、私よく憶えてるわ!私、精子の中にいて、最初にきたのよ!”』

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まとめ

今日は、私にとって子育ての革命と言ってもいいほどの学びがありました。

NPO法人ピルコンさんのサイトがとても内容がにていて、わかり易かったので、再度復習したい方はこちらをどうぞ。

デンマークで裸に対する社会的容認と、幼少期のセクシャリティに対する学びが本当に影響しているのかは、定かではありませんが、”ナチュラルに、人間とはこういう身体である”っていう感覚をはじめて感じた気がします。

解剖学とかを学んだ時とは違う、身体に対する考え方。

本当に興味深い。

あなたはどんな風に感じましたか?

以前驚いた”動物園のきりんの公開解体のニュース”のブログでもデンマーク人の感覚の違いも紹介しています。

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