サステナブル4原則その1 大気汚染に温室効果ガス

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こんにちわ。

今回はお勉強の会です。

具体的にサステイナビリティってどうしていかないといけないのかってことを考えて見たいと思います。

サステイナビリティって色んな側面があって、SDGs:持続可能な開発目標が17個あるのをみても、テーマが幅広いですよね。英語では、オンラインでサステイナビリティに関する授業やコースがただで聞くことができたりしますが、日本語で、それをまとめるのって、わたしみたいな一般人には到底むりです。

でも、皆さんとシェアしたいということで、それを凄くわかりやすく説明している方をみつけました!

Sustainability Illustratedというサイトを運営するアレクサンドレさん。国際NGOのThe Natural Stepにてサステナブルアドバイザーとして働く彼は、万人にわかりやすいように得意なイラストを使って、わかりやすい勉強動画を作ってくれています。

by Sustainability Illustrated
はなか
はなか

やっぱりイラストって素晴らしい説明力がありますよね。

アレクサンドレさんの分かりやすい説明なんですが、日本語が難しいって思ったのはわたしだけ?

勉強しないと日本語の読解力が落ちていくこの頃、でも、頑張って読み解いて、一般人のわたしができることを探っていきたいと思います。

ますは、4原則ひとつめから。

サステナビリティ4原則 その1

自然界において、地殻から掘り出した物質がシステム的に蓄積してはならない

出典)Sustainability Illustrated

地殻から掘り出している物質とは、化石燃料(石炭や石油、シェールオイルなど)ですね。

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日本の大気汚染状況

まず、”温室効果ガス”として知られている中で、環境省が排出量を把握している6つ。

温室効果ガス

  • 二酸化炭素(CO2
    活発な経済活動にともなう石油・石炭・天然ガスの燃焼やセメント生産、また土地利用の変化により発生。
  • メタン(CH
    天然ガスの主成分。廃棄物の埋立処分場や家畜のゲップやオナラなどからも発生
  • 亜酸化窒素(NO)
    最も安定した窒素酸化物。農地に肥料を与え、耕作する際に発生。
  • ハイドロフルドロカーボン類(HFCS
    代替フロンの一種。スプレー・エアコン・冷蔵庫などの冷媒の製造プロセスで発生。
  • パーフルオロカーボン類(PFCS)
    代替フロンの一種。電子部品や半導体を製造する過程で発生。
  • 六フッ化硫黄(SF6)
    代替フロンの一種。電気の絶縁体などに使用されている。

この中でも、日本では、2018年度時点で91.7%が二酸化炭素で、次は2.4%のメタンでした。

出典)温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

この割合は、各国の経済政策、農業国、工業国などによって排出量は違っています。

デンマークは、2017年調べで、73.1%が二酸化炭素で、次のメタンが14.4%でした。酪農が占める割合が大きいデンマークでは、メタンの排出量は日本よりも大きいようです。

メタンは二酸化炭素よりも21倍影響が大きい(CO同量の場合)ので、どういう政策を今しているのか、追って勉強しようと思います。

二酸化炭素の発生は、主に人間による化石燃料の使用が原因です。

日本では1990年との比較で、2018年の二酸化炭素排出の総量は約2.2%減量

デンマークでは1990年との比較で、2017年で、31.9%減量しています。これは、エネルギー政策で風力発電と再生エネルギーへの転換が理由です。

日本では、エネルギー部門の排出は、40.1%(2018年)。ここが変われば大きく変わるんでしょうね。

デンマーク統計参照:Denmark National inventory report 2019
日本の統計参照:全国地球温暖化防止活動推進センター

そして、日本で大気汚染原因となっている物質は、以下が挙げられています。

  • 硫黄酸化物(酸性雨の原因):
    化石燃料が燃える際に発生。気管支炎や喘息を引き起こすと言われている
  • 窒素酸化物
    燃料を高温で燃やすことで発生。工場、自動車、家庭などから発生。高濃度になると、のどや気管などの呼吸器系に影響を及ぼす
  • 光化学オキシダント
    自動車や工場からでた窒素酸化物や揮発性有機化合物が、紫外線を受けて光化学反応を起こして発生。目の痛み、吐き気、頭痛を引き起こす
  • 粒子状物質
    粉塵やディーゼル車の排ガスなどから発生。呼吸器疾患やがんとの関連性が指摘
  • 浮遊粒子状物質
    粒子上物質の10マイクロメートル以下の物質。都市部の交通量が多いところで見られ、がんやアレルギー疾患との関連性が指摘
  • 微小粒子状物質PM2.5
    浮遊粒子状物質のうちで、2.5マイクロメートル以下の物質。小さい粒子のため、肺の奥の方まで届いてしまい、呼吸疾患に加え、肺がんなどを引き起こす可能性が指摘
  • 揮発性有機化合物
    塗料やインクに溶剤として含まれていて、揮発しやすく、大気中で気体になる。トルエン、キシレン、酢酸エチルなど。光化学オキシダントや浮遊粒子物質の生成原因となる。

出典:環境再生保全機構

上記の物質、ほとんどに化石燃料が影響しています。

これらが、自然界において蓄積してはならないということですね。

これらの大気中の濃度があげて、温暖化や大気汚染、健康被害につながっているということになります。

PM2.5(微小粒子状物質)は、一時期大きくニュースで取り上げられ、みんなが知る言葉となりました。

日本気象協会では、48時間前のPM2.5分布予測を発信してくれています。
PM2.5分布予測

WHOの2016年調査で、年間10万人につき日本では43人大気汚染が死因でなくなっていると言われています。(一番多い国がウクライナで124人、一番少ないのがブルネイで9人)

原因が”大気汚染で”と言われたら、43人って私は多いように感じますが、どうですか?

参考:WHO Public health and environment | Ambient air pollution

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世界の大気汚染状況

大気汚染は地球全体で深刻な状況で、全世界の91%がWHO基準を超えた環境で暮らしている状態であり、大きな原因は、車社会・エナジー政策、家屋のヒーティングシステム、農業や廃棄物の焼却などによるものが大きいとWHOは報告しています。

また、低所得、中流所得の国では、380万人が料理の火による煙で早死に追い込まれているといいます。木や石炭、糞などを野焼きなど、非効率なストーブによって使って燃やすことによって、PM2.5など微小粒子を発生させてしまっているのです。

2018年の研究発表では、全世界において大気汚染が原因とされる早期死亡者が約880万人とし、大気汚染が原因による心臓発作・心臓病等の心臓血管疾患、肺がん、慢性呼吸器症候群でなくなっていると発表されました。

車両、産業、農業などに由来する毒性汚染物質の混合物によって、早期死亡者の寿命は平均で2.2年早まっているとしています。

参考:
AFP 大気汚染で年間で世界約880万人が早死に!
WHO Air Pollution

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まとめ

明らかに、大気汚染が大きく私たちの生活、健康につながっていることは怖いほど感じました。

昔から人類は野焼きなどしてきたはず。でも今やそのひとつひとつの積み重ねが、健康な空気の限界を超えてしまったようです。

サステナビル4原則その2に続きます。こちら。

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