サステナブル原則その3:自然を守る、生物を守る、循環を守る

暮らしに繋がる4つのサステナビリティ
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こんにちわ。

その1,その2と見ていただけましたか?その3なんだっけって方は、その1を見なおして見てくださいね。

今日は『③自然が、システム的に物理的な方法で劣化されてはならない』です。

サステナビリティ4つの原則 その3

自然が、システム的に物理的な方法で劣化されてはならない

出典)Sustainability Illustrated
はなか
はなか

生物が再生する速度よりも早く,

システム的に自然破壊をしてはいけないと言っていましたね。

他の方の説明では、

生物が生産する速度より早く使いきってはならない。または、とり過ぎてはならない

とも説明されています。

私たちが自然の流れを壊し、物理的に劣化してきているものを挙げてみましょう。

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海の資源:漁業

日本は、なんて豊かな漁場を持った国なんだろうという思いは、アメリカの時もそうですが、デンマークに来てからはもっと、もっと強くなりました。

日本のスーパーには季節ごとに旬の魚と呼ばれるものが並び、海藻、貝類、魚類と種類も豊富に並びます。あんな素敵な光景は、ここでは港近くに住まないとみることはできません。

スーパーで生で購入できるのは、カレイなどの切り身か、サーモンの切り身といったところでしょう。他は、スモークにされたり、瓶詰めにされたりと加工品です。

世界的にみると、魚介類の需要はどんどん増え、2018年世界漁獲量は9640万トンと近年3年で5.4%増加しています。

漁獲トップ国の中国、インドネシア、インド、ロシア、アメリカ、ベトナム、ペルー、この7カ国で、世界の50%の漁獲量を採っています

そして、水産資源の生物学的持続可能レベル1974年には90%だったのが、今や2017年には65.8%まで低下しています。

この差を埋めるために、養殖魚介類の量が世界的に増加しているのです。

しかし、実際採られている35%が色々なかたちで、ゴミになっているといいます。

世界で大量に漁獲されている魚TOP3

  1. アンチョビ(Anchoveta)
    カタクチイワシ科の魚で日本では特に塩蔵品にした食品で好まれている。700万トン漁獲され、緩やかに少しずつ、漁獲ができなくなってきている。
  2. スケトウダラ(Alaska Pollock)
    タラ目タラ科の魚 日本でも太平洋側で採られていて、年々漁獲量が減っています。340万トン。
  3. カツオ(Skipjack Tuna)
    スズキ目サバ科の魚 日本でとても重宝されている魚といえる。9年連続での3位。320万トン。

日本の漁業

農林水産省の調べで、漁業者の87.9%が”資源が減少してきている”と感じています。

現在、日本の水産物の4割は、輸入に頼っています。”和食”も水産物なしでは考えられませんが、近々、”和食”は全て輸入品になってしまう日がくるかもと心配にもなりますね。

日本では、

漁獲可能量(Total allowable catch、TAC):水産資源の維持のため特定の魚種ごとに捕獲できる総量

を定めて、漁獲量管理をしています。現在、TAC法に適用されているのが下の7種類です。

マアジ・マサバ・ゴマサバ・マイワシ・サンマ・スケトウダラ・ズワイガニ・スルメイカ

これに対応している、漁業関係者、水産関係者の方々は様々な状況に対応されていることでしょう。参考サイトを下にひとつ紹介。

日本の漁業は崖っぷち:魚が消えていく本当の理由 2014

参考:
The State of World Fisheries and Aquaculture 2020/Food and Agriculture of organization in United Nation(以下FAO)
私たちの水産資源〜持続的な漁業・食料供給を考える〜/水産庁

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森の資源:森林破壊と動物・生活保護

国連の調べによると、現在、世界中の森林の大きさは40.6億ヘクタール。地球全体の土地の約31%に当たります。

1990年から30年かけて、人類は420百万ヘクタールの森林をなくしました(想像しにくいですが、10万ヘクタールが東京の大きさ位)。今も、減少は続いていますが、世界的な森林保護活動により、減少ペースはやや緩やかになってきています。

《ここ30年の世界の森林減少ペース》

1990〜2000 780万ヘクタール消失
2000〜2010 520万ヘクタール消失
2010〜2020 470万ヘクタール消失

出典:Global Forest Resources Assessment 2020/FAO

世界において、アフリカ・サウスアメリカでの森林減少が続いており、アジアでは増加の様子がみられています。アジアでの増加は嬉しいことですが、アフリカやサウスアメリカの減少は人事ではありません。現地での生産されている農作物や木材、紙、また採掘される石炭や金属は、そこから世界中に送られているものなのです。

出典:WWF 

日本に製品を供給するために、海外で自然破壊が起こっている例も報告されています。

遠くの国のことではなく、自分が手に取ってもっているもの、使っているものが、その森とつながっているのです。

森林破壊により暮らしに影響を受ける者

この今も減少を続ける森に野生生物種の半分以上が生息しています。現在、森林をすみかとする世界の野生生物のうち、絶滅の危機が高いとされる種の数は、1万4,000種以上といわれており、野生生物保護は、森林保護と切り離すことはできません。

また、森林破壊がすすむ地域には、森を居住区として暮らす種族も多く、彼らの生活を脅かすことにもなるのです。

参考:
Global Forest Resources Assessment 2020/FAO
今日森林破壊のためにできること/WWF

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地下の資源:地盤沈下と化石燃料

自然の枯渇といえば、地盤沈下は日本でひとつの問題といえるでしょう。

地下水の枯渇

地盤沈下は、地下水の過剰な揚水により地下水位が低下し、粘土層が収縮することにより発生します。

東京江東区地区では大正の初期、大阪では昭和初期から注目され始め、地盤沈下が見られるようになりました。

平成25年度 全国地盤沈下地域の概況によると、関東平野(東京江東区亀戸7丁目)は1892年から2013年までに約4mも地盤沈下しています

全水利用量に対して、地下水依存度は、工業用水で27.2%、生活用水20.3%、農業用水5.3%と全体で利用してます。

近年、地盤沈下が生じている地域

都市用水としての利用が多い地域
(埼玉県関東平野・愛知県濃尾平野など)

かんがい期に農業用水として利用が多い地域
(佐賀県筑後・佐賀平野など)

冬季の消融雪用水としての利用が多い地域
(新潟県南魚沼・高田平野など)

水溶性天然ガス溶存地下水の揚水が多い地域
(千葉県九十九里平野・新潟県新潟平野など)

参考:
全国地盤沈下の概況 平成30年度:環境省

化石燃料の枯渇

私たちの生活に今はなくてはならないものになっている石油、そして石炭、ウラン、天然ガスなどの化石燃料も自然資源です。

エネルギー資源確認埋蔵量とは、現時点で確認されている経済的、合理的な範囲で採掘可能なそれぞれの資源の埋蔵量を年間の生産量で割ったもので、「このまま使い続けるとあと何年資源を採取できるか」という数字になります。

調べによると、2016年時点で、ウラン・石炭が約100年、石油・天然ガスは約50年で枯渇するといわれています。

50年といえば、私もまだ生きてるかも。孫の時代には、もう石油ではない何かが世界のエネルギー政策のメインになっているということですね。

参考:日本のエネルギー事情:関西電力

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まとめ

私が思いつく、自然資源の枯渇状況についてまとめてみました。

資源の枯渇を止めることは、古来からの種の保存にも繋がっていきます。一度人工的に変えてしまったものを、元どうりに戻すことは難しいことだと思います。

デンマークで、森再生のために植えた場所が他の森と比べ、生態系の成熟が違うということで問題を上げると、”きれいに植えていたことが原因”だったそうです。木の剪定などせず、自然のまま、あるがままに育てなければいけないと。

木が自然に倒れたり、自ら胞子や種子を飛ばして育った森になっていく過程は、もう人間とは違う時間の流れですよね。私はデンマーク北端の方の森がとても好きです。

沢山の苔(モス)が広がり、ふわふわなんです。そのモスのなかに色んな生物が住んでいるのが見えます。

次は最後のその4!

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