こんにちわ。
今日はまたひとつ暮らしを変えてみたいな。
マイクロプラスチック問題って聞いたことがありますか?
プラスチック製品からでた極小サイズのプラスチックが海洋にまで流れ着き、沢山の魚介類の中から見つかっているという問題。
《マイクロプラスチックによる悪影響》
- マイクロプラスチックそのものの摂取による物理的な身体への影響
- プラスチック中の有害物質の放出による毒性反応
- マイクロプラスチックに吸着した汚染物質に対する毒性反応
一部では、そのマイクロプラスチックが体内にはいっても、異物として体外に排出されるので問題はないと言われているそうですが、そのマイクロプラスチックが吸収した化学物質は体内に影響を及ぼす可能性があると言われています。
それを摂取しないためには、
”妊娠時に水銀摂取をさけるために、マグロなどの食物連鎖の上に立つ魚を避ける必要がある”
と同じように
”プラスチックを身体に入れないためには、食物連鎖の上に立つ魚を避けるほうが良い”
いうことになってきているのです。
とっても悲しいことで、マイクロプラスチックがもうこの世から消えることはないでしょう。。。
マイクロプラスチックをフィルターできる高性能なフィルターが開発されて(ただの想像ですが)、世界中に普及するような日がくるでしょうか。
それで、海にもう含まれてるプラスチックを全て取り切る必要があります。
私達に今現実にできるのは、魚達の中にはいるマイクロプラスチックの濃度が増えないよう、プラスチックが海洋に流れるのを防ぐことが重要です。
今回は、水と大きく繋がっている台所からプラスチックフリーを目指して考えて行こうと思います。
台所のマイクロプラスチックは他と比べて多いの?

さて、マイクロプラスチックが問題で、どんどん新しい商品がでているのですが、実際のマイクロプラスチックの原因として大きい割合なのでしょうか?
デンマークでは、一番マイクロプラスチックを生成しているのは、車のタイヤと言われています。
これが全然知らなくて驚きました。
続いて次が、プラスチック製のイスや机などの、外においてあるプラスチック製品が太陽の光などで劣化して空気中にまっていること。
他には、靴のゴム底、船の塗装、道路のライン、街の外壁・内壁塗装、化粧品や歯磨き粉などに含まれるマイクロビーズです。
もちろん、アクリル、ポリエステル、ナイロン、フリースなどの服を洗濯するときにでる衣類からのマイクロプラスチックも原因といわれています。
デンマークでは、台所からでるマイクロプラスチックは1.8%。
車のタイヤの60.2%に比べると比率は低いようです。
それでも、プラスチックを水に流してしまうことには変わりなく、自分たちでタイヤの成分を発明はできないけれど、キッチンで使うグッズは気軽に変えることができます。
できるところから、こつこつとやっていきましょう。
家のキッチンをサステナブルな暮らしスタイルへシフトするのはどうすればいいのだろう?
参考
:Meget lidt mikroplast kommer fra karklude(Samvirke)
:Micro plastic(Ministry of Environment and Food of Denmark 2015)
定番台所スポンジは、プラスチック製品

台所スポンジ、原料をみて買うことなんてほとんど無いですよね。
きれいになるか、ならないかのほうが基本は興味があるもの。
一般のスポンジ、何層にもなっているスポンジ、色々なタイプがありますが、大体ポリエステル・ポリウレタンフォームでできています。
そして、水がなくても落ちると言われているメラミンスポンジ。
前お話したメラミン食器と同じように、石油系プラスチックからできています。
スポンジで擦ると研磨されることで、汚れがきれいになるのですが、研磨ですのでスポンジ側も研磨されています。
ちょっとこすってみると研磨するとよくわかりますが、スポンジ側からのとても細かい粉が見えるかと思います。
それがプラスチック、そして食器でごしごし洗うと下水に流れていくということです。
子ども食器に使われるメラミン食器について気になる方はこちらから👇
日本ではスポンジ使用が主流ですが、デンマークではどうでしょう?
デンマークの食器洗いは?
最近は、食器洗浄機を使っている人がほとんどで、食器を手洗いしている人をみるほうが少ないんじゃないかと感じるデンマーク生活です。
北欧マン妹も、うちに来た時、食器洗浄機がないなんてありえない!シンクはほぼ使ってない!
と力説(え〜と、料理は??笑)。
北欧マン兄嫁に至っては、シンクにお水を溜め、そこにお皿を投下。
軽く洗剤をさーと混ぜて、お皿をちゃちゃっとお水からだして、タオルで拭いて棚へ。
。。。。。流してないよね!?!??!!?!?
水が足りなくて、シャワーが必須ではなかったデンマークでは、今でもシャワー室が地下・シンクで身体を洗うという昔ながらのアパートもあるそうで。
食器を洗って、自分も洗う。。
所かわれば、やり方も変わるということのようです。
スポンジよりブラシが定番

デンマークでは、スポンジよりも、ブラシを使ってお皿を洗うのが主流。
イケアで売られてる食器洗いブラシみたことはありますか?
こういうタイプを使っている家がほとんどだと思います。
下が吸盤になっていて、自立たちするから、水がきれて便利なのです。。。が、全てがプラスチックでできているのです。
ふきんには、不織布のものが定番

そして、テーブル拭きやシンクふきには、”Karklude”というディッシュクロスが使われています。
不織布タイプの台拭きは、日本でもよくお店の台拭きとかでみかけるのではないでしょうか。
不織布の原料は、ポリエステルやナイロンなどで価格が安いために使い捨て用途でよく使われています。
デンマークも、定番商品は、やはりプラスチックで溢れています。
エシカル台所商品が次々登場し、自然派定番ものはスーパーでも買えるようになった!

お水に微量に溶けるマイクロプラスチックに加え、減量が石油系ということで、これはいけないと最近は自然派商品がスーパーに並びだしました。
おしゃれなエシカルショップでなくても、最近は、自然を意識した消費者向けの商品が買えるようになっているのは、意識している人以外にも意識してもらいやすいですよね。
写真のブラシは取っ手部分を木製の脱プラスチック&FCS素材で。
ブラシ部分はナイロンなので、残念ですが、そのままコンポストというわけにはいきません。
コペンハーゲンでは、木製に少しのステンレスなど混ざってる場合は、焼却できるため燃えるゴミへとなっています。
それでも、”原材料に使うプラスチック量が格段に減った”というところがこの商品のポイントです。
台ふきんは、不織布タイプでも、マイクロプラスチックフリーの製品が登場。
スーパーの自社製品も出てきていて、手軽な値段で環境にいい商品へ移行できます。
デンマークでは、日本のような布一枚のふきんはありません。その代わりに、編みこんだものが主流売られています。

編み物が趣味の人が多いデンマークならではです。
サステナブルなプラスチックフリーキッチンになるには?

最終的なあなたの家のサステナブルな暮らしキッチンの形は、人それぞれ。
自分の生活や家族の生活にあった気持ちのよい選択にしたいですね。
私が行った暮らしの変化を交えて一緒に検討してみませんか?
食器洗浄機を導入する
今や高性能な食器洗浄機が沢山ある世の中。
食器洗浄機導入もひとつの選択です。
《いいところ》 VS 《不都合なところ》
◎節水・節電ができる
◎家事の時間が短縮
◎手が荒れない
◎ガラスがピカピカの水の筋なしで乾く
△キッチンの場所を取る(カウンター台置きでも、キャビン型でも)
△結局、全部は食洗機で洗えないこともある
△一度回すと1時間強回っている
しかし、私は(運悪く?)アメリカ時代のアパートも、超古ビンテージなアパートでついていませんでしたし、今もありません。
こっちでは日本のような卓上型はみないのですが、今の所手洗いでなんとかなっています。
でも、次の引っ越しでは導入予定。うしし。
スポンジをプラスチックフリー商品へ
北欧マン家で今使っているのは、3種類。
私の家では、私と北欧マン両方がお皿洗いをするので、二人ともが心地よく出来ることが大事。
私は、形状応じて使い分けているのだけれど、北欧マンは、取っ手ブラシのみ。
私のうちでは、以下のアイテムを試し中。
*木の繊維でできたスポンジ⇉ブラシが入らないグラスや花瓶
*ココナッツ繊維でできたスポンジ⇉ステンレスフライパンに鍋
*取っ手タイプのブラシ:ブラシ部分をのこぎりで切って、燃えないゴミへ)
⇉すべて(お皿とかは、撫でるだけだからブラシがとても楽。手が水に触れなくていいのが大きい)
植物繊維を四角にして縫って作ったスポンジ

うちの植物繊維スポンジは、木製のパルプ製のセルローススポンジとは違って、ヘチマのような天然の植物繊維です。
Suztainというオンラインショップですが、私は普通にスーパーで見つけました。
値段は3Pack(全部でスポンジ6個分)で1000円しない位。スポンジ1個170円位だから、家計にもやさしい。
四角にまわりが縫ってあるので、濡れると真ん中の部分だけが膨らみます。
スポンジのようにふわっとしているので泡立てやすいのがよいです。
ガラスコップなど柔らかく洗いたいものはこれでキレイに!
自然繊維なので、間に小さな食品が入ることがありますが、お水につけて、クシュクシュするとキレイになります。
でも、欠点もあって、腰がないので、ステンレスフライパンがピカっとならない。
特にゴシゴシが必要な、鍋のカルシウムの濁りがスッキリとはいかない。
ココナッツ繊維のスポンジ

そこで、ココナッツ繊維スポンジを見つけたところ、絶妙な硬さで、ステンレスフライパンもピカピカに!
Maisticというお店で、これもスーパーにも商品をおろしている身近な存在です。
値段は2枚で400円位。
これは、まわりを四角に縫ったあと、雑巾のように真ん中をバツじるしで縫ってあります。
素材状膨らむことはないので、折った状態でゴシゴシしています。
うちでは、調理器具がセラミックかステンレスなので、これで十分。
コーティングがしてある調理器具の場合は、柔らかいものを使うほうががいいですね。
使い始め頃、オーストラリア在住のマキさんの無料プラスチックフリー講座を受けて、マキさんと台所スポンジについてお話したら、
『うちも、スポンジタイプを使っていたけど、もちがあまりよくなくて、すぐボロボロ繊維ができてきてしまった』と。
使いはじめだったので、ウチではどうかと思ったら、もう次の週には繊維が水に浮くことがあるように。
マキさんのおすすめは、ココナッツをワイヤーで巻いたタイプのもの。いわゆる亀の子タワシでした。
スーパーには売っていないけど、おしゃれなエシカルショップで売り始めているココナッツブラシ。
これが、結構常に売り切れていて、中々手に入らない。
ただ、私の中では、ボロボロになるけれど、コンポスト出来るスポンジタイプがいいかなとまだ感じているので、
このままでいこうと思います。
スキレットが欲しいと思っているので、スキレット買ったら、必要かな〜。
《エコ生活サイト:エコミュラのライター オーストラリア在住のマキさん》
LINE登録から、今(3月2021年現在)、脱プラ無料講座を受けることができるので、興味がある方はエコミュラのページから是非アクセスしてみてね。
取っ手ありのブラシ

取っ手付きブラシもブラシを取り替えれるタイプや、普通のブラシタイプに、ブラシの部分が、ナイロン、ココナッツ繊維とあります。
取り替えられるタイプは、力が入れづらいと北欧マンから却下がでたので、一体化型を使っています。
これはCCHansenというメーカーのものなのですが、食器洗いブラシを色々製造していて、取っ手の部分はFSC認証のものを使用。
黒色ブラシはブラシ部分は馬の毛。
白色ブラシは、商品名ではメキシコファイバー(タンピコ繊維)と言われているイクスルという植物繊維を利用していて、100%植物素材を使用しています。
ブラシタイプは使いやすいので、我が家では必需品ですが、ブラシの部分がナイロンの商品が多いのです。
そうすると使用後は、ブラシ部分を切って、コンポストと燃えるゴミに分別が必要です。
これは、自然材料でできているので、埋め立ては問題ないかと思いますが、残念ながらコンポスト可能とは書いてないので、切ったほうがいいかなと思っているところ。
それでも自然材料でできているものを使えて、且つ、使い心地も問題ないのでよし!
おすすめ地球に優しいキッチンスポンジ
調べたら、日本には魅力的な商品がいっぱい。
セルローススポンジ
天然のパルプ素材で作られたスポンジがセルローススポンジ。
セルローススポンジは、減量が植物性であること、焼却時に有害ガスがでないこと、熱にも消毒にも強いため、医療現場でも活躍していることなど、利点は沢山。
よく水や牛乳をこぼす2歳児の片付けに、吸収の良いセルローススポンジは大活躍!
値段もお手頃なものが多いので、最初にプラスチック系スポンジからはトライしやすい商品です。
ただ、”生物分解性”のセルローススポンジですが、”コンポスト可能”かどうかは全くの別物です。
”生物分解性”は、長年かけて自然に分解されていくことを示す文言なので、実際にいつ分解されるかを示しているわけでありません。(〇〇年後かもしれない)。
”コンポスト可能”な場合は、決められた条件での有効的な分解が確認されていることになるので、埋め立てではなく、コンポストしたほうがまた堆肥として使用できることになります。
海外では、セルローススポンジに抗菌剤に使われるトリクロサンが塗布している場合があるので、商品をよくみるように勧める人も多くいます。
(トリクロサン:”薬用””抗菌”の役割のために使用されていたが、2016年アメリカにて効果の疑問が多く上がり、またガンの誘発性などいくつか健康への影響が指摘され、2018年抗菌石鹸は禁止されている)
でもでも、コンポスト出来るか定かじゃなくても、十分環境に良い選択なのは間違いありません。
購入した商品元や自治体のコンポストであれば確認してくださいね。
日本製で、且つ着色されていないものを選びましょう
ココナッツ(パーム)で出来た亀の子タワシ
ヤシの実の殻から作られている亀の子たわし。
よく上履き洗ったな〜なんて思い出します。
パーム素材のたわしは硬いので、ざるや木のまな板をゴシゴシ磨く時に。
生ごみの水を切るために、ざる数種類を毎日使っているので、惹かれる。
棕櫚(シュロ)で出来たタワシ
棕櫚(シュロ)はヤシ目ヤシ科シュロ属の樹木。
シュロたわしは、ヤシの実のように実ではなく、シュロの幹のまわりに付いている繊維質の皮から作られています。
パームタワシに比べて、柔らかく張りのあるシュロは、傷つけずにキレイに洗える最高の素材。
昔は紀州地方に多く生育していたそうですが、輸入の棕櫚やパームヤシに変わって衰退してしまったそう。
今も変わらず素敵なたわしを作っている高田耕三商店。
棕櫚の森再生プロジェクトも立ち上げ、活動していらっしゃいます。
高田耕造商店では、紀州産の貴重な無農薬で育てられている棕櫚は、身体用たわしとして使われています。
原材料として輸入品が使われていますが、それぞれの用途に原料の特徴も踏まえて考えて選んだり。
たわしも凄いキレイだけど、ほうきとちりとりも欲しい。
キレイに分解できる素材を使いたいあなた
スポンジを止めているものが自然素材や、ステンレスの部分と分解できるなど商品があれば、より嬉しいという方。
人の手が加えられていない天然材料であれば、草や野菜と一緒。
ヘチマたわし
昔から身近なヘチマたわし。
小学校で栽培して、作った記憶があります。お家で作りたいけど、ベランダでできるかな。。
かるかやブラシ
刈萱(かるかや)は、山野に生息するイネ科の多年性植物で、かるかや自体は、茅葺き屋根の部分に使われる材料になっています。
刷毛やたわしには、かるかやの根が使用されています。
かるかやブラシは、硬いので傷つきやすいものには使えませんが、素材が油を吸収しないため、スキレット・グリル網・五徳などのキッチングッズ掃除に適しています。
この商品の凄い所は、消耗してきたらステンレスを外して使いやすく出来ること。
ステンレスを全部外せたら、残るは”かるかや”だけ。
しゅろのブラシたわし
上で紹介したシュロのブラシバージョン。
たわしはどうしても芯のステンレスがあるけど、ブラシタイプだとかるかやブラシのように、ステンレスを外せば残せばしゅろのみ。
まとめ
今日は、キッチンシンクのプラスチックフリーについてまとめてみました。
いつもより大分長くなってしまって、最後まで読んで頂いて有難うございます。
少しずつ私のキッチンが自然とつながって行く気がして嬉しいです。
きっとあなたのキッチンも。